
更新日 H20.07.14
なぜ雨漏りが発生するのか?
まず、雨漏りが発生している建物の築年数が重要です。
築10年以内の場合、外的要因(地震や通常使用では掛からない衝撃など)が発生していなければ、それは欠陥住宅だと思われます。
また築10年を超えている場合は一概に欠陥とは言えません。外的要因もそうですが、住宅のメンテナンス次第では雨漏りの発生することも考えられるからです。
住宅の外装(壁や屋根、ベランダなど)には防水施工が施されています、これ等の防水機能が切れて雨漏りしている場合、施工不良や材料不良が考えられますので、雨漏れ部分だけではなく全体のチェックと補修が必要となります。
構造的な問題から雨漏りが発生している場合は、その部分の構造を見直す必要が有りますので、他の同様な部分に関しても同時にチェックする必要が有ります。
前者の場合、近年のローコスト住宅に見られることが多くあります、住宅瑕疵担保期間中にしっかりと補修しましょう。
後者の場合は、一概に瑕疵とはなら無い場合があります、お客様側の要望等で設計自体に無理がある場合も多く、例えば軒の出を少なくしたり、屋根を急傾斜にしたり、建物を複雑な構造にしたりすると、設計者にも予測出来ない雨漏りが発生する場合があります。またこの場合、雨漏り原因の特定は大変困難となりますので、専門機関でしっかりと調査を行い、設計者・施工者と相談しながら補修計画を進めましょう。
築10年を超えている住宅で雨漏りが発生している場合、建物の劣化による防水機能低下が原因となります(10年以内の雨漏りをそのまま放置している場合は除きます)
しかし、これらはメンテナンスを行っていれば防げると言うものでは有りません。
それは、日本には未だハウスドックやホームインスペクションという制度自体が浸透していないからです、例えばハウスメーカーは住宅建築が専門です、そこにいる職人もそれぞれ専門分野があります、そして、それぞれの職人は専門分野以外は殆ど無知と言って良いほどの知識しか持ち合わせていません。
このように、住宅を全体的且つ客観的に総合判断できる職人や機関が日本の建築業界にはほとんどいないのです。
いくら近くの工務店や建築業者で点検や補修を定期的に行っていても、様々な要因が絡んでいる雨漏りなどを完全に防ぐことは出来ないのです。
現在の住宅環境はあまり良い状況とはいえません、低価格競争の中で作られた住宅には、しっかりとしたメンテナンスを必要とする住宅も少なく有りません。
しかし、しっかりとメンテナンスさえしていれば30年はおろか100年持たせることも十分に可能です。
雨漏りはいわば住宅劣化の予兆です、人間で言えば「身体がだるい」「少し熱があるみたいだ」などの状態で、無理をして倒れた後に「あの時病院に行っていれば軽く済んだのに」という経験をしたことのある方もいらっしゃると思います。
たかが雨漏りと楽観視せずに、この機会に専門の機関で調査する事をお薦めします。
尚、当NPOは「ハウスドック」「ハウスインスペクション」制度を確立し、広く普及していくことで、住宅環境をよりよいものにして行くために設立された団体ですので、お住まいのことなら何でもご相談下さい。