
更新日 H20.07.14
アスベストの分析は何故必要か?これはアスベスト含有建材を処理・処分する場合に、含有率、アスベスト種類等によって処理方法が定められているためで、2005年7月に施工された「石綿障害予防規則」によって義務付けられています。
ただし、現状では「吹き付けアスベスト」のみが対象で、成形板などの建材には分析の義務はありませんが、建築図面等で確認が出来ない場合は分析をしなければなりません。
最近は、アスベストチェックキットなるものが一般に数万円程度で販売されていますが、自分で行う事はお勧めできません。サンプリング時に危険が伴う上、万が一アスベスト含有が疑われる結果となった場合、その後の対策は専門業者に依頼するしかなく、業者でも再度アスベストチェックを行わなければならないからです。
どのような手順でアスベスト分析が行われるかだけ確認しましょう。
@サンプリングした建材を粉砕
A定性分析を行う
B定性分析でアスベスト含有が判明した場合、定量分析を行う
C結果と対策方法を検討する
定性分析とは、アスベストが含まれているかどうかを判別する分析方法で、まずアスベスト含有の有無を調べます。
定性分析には2つの方法があります。
@顕微鏡での目視検査
サンプルを専用液に浸しアスベストを発色、それを400倍以上の顕微鏡で観察しアスベストを判別する。クリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)も判別できます。
AX線回折法
鉱物特有のX線反射角で判別する方法。

JIM位相差顕微鏡
日本住宅環境検査機構では、アスベスト定性分析に位相差顕微鏡による方法を採用しています。
当機構では、一般住宅向けに費用を抑えた「簡易アスベスト診断」として、定性分析のみを行っています。
定量分析とはアスベストがどの程度含まれているか、其の量を調べる方法です。
定量分析にはX線回折法にて行います、まず一定の重量を採取し、酸で溶解、フィルターに吸着させX線回折装置でアスベスト量を測ります。アスベストの減算を考慮に入れ含有率を割り出します。

X線回折装置