
更新日 H20.07.14
アスベストは飛散し呼吸器官に入り込んで初めて害となります、従ってアスベスト建材の飛散の可能性がどの程度なのかが重要となってきます。
ここでは、建材のアスベストの飛散危険度を、飛散濃度測定で得られたデータを基に判断していきます。
劣化した波型スレートのある建物付近の、大気中アスベスト濃度の測定実験では、2〜12本/1リットルという結果が出ています。(ドイツ研究論文による)
これは「大気汚染防止法」の基準を上回る結果で、劣化した住宅屋根用化粧スレート(カラーベスト)にも同じ事が当てはまります。
劣化した住宅屋根用化粧スレート
(カラーベスト)

劣化した住宅屋根用化粧スレート
(カラーベスト)
又、日本の建材メーカーが、26年間使用したアスベスト含有のカラーベスト屋根に高圧洗浄を実施し、その際の大気中のアスベストを計測する実験を行った。
その結果、洗浄地点では平均43.4本/1リットル、2m地点では11.6本/1リットルという結果となった。これも「大気汚染防止法」の基準を大きく上回る結果で、アスベスト含有のカラーベスト屋根の住宅を塗装する場合、高圧洗浄は大変危険です、必ずアスベストに詳しい塗装業者若しくは専門業者にご相談ください。
当機構では、業界に適切な処理方法を広める指導を行っており、認定業者は当機構の正会員として登録されています。
窯業系サイディングに関しては、現在実験等によるデータは無く、業界では「飛散の危険性は無い」と判断されています。その判断根拠は「屋根よりも壁の方が劣化が少ない」というあいまいなもので、壁もいずれは劣化し、屋根と同様の結果となることは明白です。
窯業系サイディングも劣化している場合は、同様の注意が必要です。

劣化した窯業系サイディング

劣化した窯業系サイディング
アスベストは一度飛散すると12時間は危険な状態が続きます。(室内実験による)
通常状態では飛散の可能性が無い劣化していないアスベスト含有建材でも、加工等を施すことにより、飛散の危険性があります。
<加工等の状況によるアスベスト飛散データ>
●アスベスト含有建材の電動ノコギリ切断:2,000〜20,000本/1リットル
●アスベスト含有建材にドリルで穴あけ:200〜2,000本/1リットル
●アスベスト含有建材のばらし、解体:80〜190本/1リットル
●アスベスト含有建材のバールでの破砕:1,000〜7,000本/1リットル
●アスベスト含有建材を折る:8本/1リットル